あたらしい年のはじまり。ぽっこはおともだちといっしょに、まちのみんなへあいさつにでかけます。はつもうでにおみくじ、おせちにたこあげ、はねつきも。えがおがひろがる、ぽっこのやさしいおしょうがつのおはなしです。
あたらしい年の朝。まちには、しずかな光と、ほんのり白い雪がのこっていました。ぽっこは、きりっとせなかをのばして、「あけまして おめでとう!」と大きく手をふりました。
そこへ、おともだちがつぎつぎにあつまってきます。いぬさん、ことりさん、それから小さな妖精さん。みんなで顔を見あわせて、にっこり。「さあ、あいさつに でかけよう!」
まずは、はつもうで。神社のすずが、りん…とやさしくひびきます。ぽっこは手をあわせて、こころの中でそっと言いました。「ことしも、みんなが えがおで いられますように」。
つぎは、おみくじ。ぽっこは、どきどきしながら引っぱります。「……えいっ!」ひらいてみると、そこには「だいきち!」。みんなで、ぱっと明るい声がはじけました。
おうちにもどると、テーブルにはおせちがずらり。くろまめ、えび、かまぼこ。ぽっこは目をまるくして、「おせちって、なんだか うれしいね」と言いました。みんなで「いただきます!」
たべおわるころには、ぽっこはおなかをぽんぽん。「たべすぎちゃったかも…」と言いながらも、ほっぺはまんぞくそう。おともだちは、くすっと笑いました。
外へ出ると、空はまっ青。たこを持って走ると、ふわっと風がきて、たこがすーっと上がっていきます。「たかく あがれー!」ぽっこの声も、空までとどきそうでした。
つぎは、はねつき。羽根がぴょんっとはねて、みんなで大さわぎ。「まけないぞー!」とぽっこ。ところが、ふいに羽根がぽっこのおでこへ…。「…あれれ?」みんなで大笑い。
夕方、ぽっこたちは商店街を歩いて、まちの人たちにひとりずつごあいさつ。「あけまして おめでとう!」「ことしも よろしくね!」えがおが、あちらこちらにひろがっていきました。
そして、夕やけの中。ぽっこたちは、まちを見おろす丘にならんで立ちました。あたたかい光に包まれながら、ぽっこが言います。「ことしも、たのしい いちねんに しようね」。みんなは、うんうんと小さくうなずきました。